健康のハードル

よもやま話 ブログ

皆さんは、健康でしょうか。
人が健康であるかどうか、病気を抱えていても、それが命にかかわる病でなければ健康と言って良いでしょうか?
若しくは、何の疾患もない、病気ではない状態でなければ健康とは言えないでしょうか。
さらに言えば、その時代の人の平均的な身体機能や状態をクリアしていないと健康とは言えないでしょうか。
先日健康診断を受けましたが、そこには各項目において、問題のない状態であるか、精密検査が必要な状態であるか、治療が必要な状態であるかの線引きがあります。
この線引きですが、時代を経てより厳しい側にシフトしていると言えます。昔は健康と言える状態であっても、今の基準では不健康と言える場合もあるでしょう。
健康の評価基準を上げていくことで、社会全体の健康状態を改善していっていると思いますが、逆に社会制度に寄与する医療費負担についてはそれに反比例して増えています。
健康の線引きは、いつしか個人の主観の領域を超えているのではないかと思いました。
当然、現在の日本の寿命、約80歳の健康と、平均寿命がその半分しかなかった時代の健康の基準は違って当然ですし、同じ時代であっても20代と80代の健康の基準は違うでしょう。
とはいうものの、人が幸せに生きて行くために、健康というは重要な要因であることは確かだと思います。もちろん不健康であれば幸せではないと言うつもりはありませんが、健康であることに対する現代人の価値観は重要だと思います。
さて、自分を健全に戒める言葉としての健康は、大事ですが、本来絶対的な基準ではありえないのですから、その言葉に振り回されないようにすることは、別の意味で大事なのではないかと思います。ワクチン接種率が50%を超えてきたりと、新型コロナウィルスの影響に関する問題も状況の変化の要素は現れ始めています。まだ、楽観視できる状態ではありませんし、その脅威は以前よりも大きいのか、小さいのかの見極めは今まで以上に重要になってくると思いますが、その状況の変化に人の意識の変化が求められる時期は必ず来るでしょう。
先の健康の基準と同様に、言葉に振り回されないように心の準備をして負う必要があるのかもしれません。

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