もうずいぶん昔のことになりますが、かつて新社会人だった時、ゴールデンウイークを迎えて、お金もないのに長い休みを持て余し、なんと新社会人にやさしくない祝日のめぐりあわせなんだろうと、理不尽に思ったことを今でも覚えています。
折角長い学生時代を終えて、会社員生活がはじまっても、また一から学ばなければいけないことだらけ。先輩からは「学生気分」だとか「学校で学んだことは社会では役に立たない」だとか、これまたすんなりとは納得できないことだらけ。特にこのコロナ禍で新社会人となるひとは、それにも増して世の理不尽さに憤りを感じずにはいられない方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、それは正しくもあり、間違ってもいます。
大概の場合、新しい場所に入ったり、時代の移り変わりに晒されたりするときは、思うようにいかなかいのが当然であり、学んだことよりこれから学ぶことの方が大事であったりします。
また、学んだことを活かす努力をしなければ、学んだことが役に立つことは殆どありません。
むしろその憤りを感じることは、新しいことに学び成長する機会なのだと思います。
これは個人だけでなく、この未曽有の危機であるコロナ禍における国の対応も同じように言えます。蔓延防止、緊急事態宣言、ワクチン接種などありとあらゆる面で間違った対策や、後になって正解だったというような、定まらない状況が続くでしょう。そこから何を学ぶかということが大事なのかもしれません。
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