安全第一

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昨年、労働安全衛生法の法改正で、化学物質管理の強化として化学物質管理者、保護具着用管理責任者の選任が多くの事業者を対象に施行されます。
特に化学物質に曝露されることで癌になるなどの被害を防ぐことは大きな課題です。
よく、現場は安全第一といわれますが、本当の意味で安全第一となっているかは、よく注意していかないといけません。
安全第一とは、言葉通り、何よりも安全を優先するという考え方です。こと安全に関して言えば、営利団体である企業であっても、利益構造が損なわれても安全を優先することが基本です。従業員の安全が脅かされるような会社の業務は、そもそもその業務自体を見直す必要があるのです。
以前の会社で、指を数本無くす労働災害の後処理として、再発防止策の検討や、労基対応を担当したことがあります。それはそれは、大変な思いをして急いで対応しましたが、その時思ったのは、こんな大変な思いをどうせするのなら、労災の発生防止のために時間を費やしていれば、もしかしたらそんな事態は防げたのではないかという後悔でした。たまたま、私が担当したのは死亡事故ではありませんでしたが、死亡事故の労災であったら後悔という言葉では収まらなかったであろうことは容易に想像できます。
実際には、社内事情や、安全第一を考えなしに言うことは無責任ではないかというようなバイアスがかかって、安全第一を実践できていないところは多いと思います。
しかし、結末から考えれば安全第一を徹底することは、何よりも会社のためになることは、明らかです。
今一度、厳しい目で、自分の会社は安全第一を実践できているか、確認してみてください。

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