樽式活性化とは
活性化の一番の目的は、社員の一人ひとりが会社を良くするために何が出来るか考え、何かしようと考えるようになることです。これだけ言えば、個人個人では簡単なことのように思えるかもしれません。しかしながら、組織を構成する人のレベルは様々です。組織での個人の役割やそれによってどのような影響が組織に現れるのか、イメージを共有するのはとても困難です。また、組織としてはこのイメージの共有がとても大きな力となります。
樽 | 役割の要素 | 解説 |
酒 | 製品、サービス、売上、利益等 | 企業の中身 |
杜氏 | 経営者 | 酒の味を決めるプロデュ-サ- |
樽 | 企業 | 企業の大きさは樽の大きさ |
フタ | 就業規則、職務規定等 | 酒の味を維持する役割 |
タガ | 管理職、役付者 | 樽の形を保つ大きな役割 |
側板 | 社員 | タガに支えられながら中身の酒を守る |
(幅=貢献度 厚み=知恵 長さ=意識) | ||
底板 | 資本金、自己資本 | 企業の大きさを決定付ける役割 |
麹(こうじ) | 継承する組織風土、企業文化 | 教育や伝統により引き継がれる |
樽式活性化では、「組織」とは何かについて「樽の構成」に例えて3次元的にその関係を説明するところからはじまります。研修においては実際に樽を手に取って組み立ててもらいますが、これが研修で行う一番最初のチーム作業になるとともに誰もが組織の中の自分の役割について理解します。
そして多くの研修参加者が、研修に対して真剣に向き合うようになります。また、それまで疑心暗鬼の眼を投げかけていた社員の方も喜々として研修に取り組まれるようになります。これらは樽式活性化の導入部分ではありますが、組織の活性化の第一歩として驚くほど組織が変わるきっかけとなるのです。